Viva la music!!

作曲家の日々のぼやき

【映画】『東京オリンピック』レビュー(ネタバレあり)

はじめに

久しぶりに時間が取れたので映画「東京オリンピック」を観ました。
以前、ある方からお薦めされたものです。
内容の方は、そのタイトル通り、
1964年に開催された東京オリンピックのドキュメンタリーです。
どうやらこちらの映画は公式記録映画らしいです。
監督は市川崑さん。尺は170分ありますね。長い。
オリンピック会場の建設現場のシーンから始まるわけですが、
その後は開会式から競技へと、ひたすら実際のオリンピックの映像が流れます。
ナレーションも入りますが、もうほとんど無いと行っても過言ではない。
実況みたいな形で入るだけです。
 
音楽はたぶんオリンピックで使用されていた楽曲も使われていたのかな?
基本オーケストラ・クラシック寄りの音楽です。
でも、所々不気味な音楽が入ってきたりもします。
選手の苦しそうなシーンに合わせてたりしてね。
それだけで不安な気持ちにさせられるというか、
空気を支配する力を持っているんだなと。
映像に対する音楽の力を再認識しました。

新しい視点を得られる

正直、開会式ぐらいまでは「あ〜これ170分観るのキツいかも〜」
と思ったんですけど、
その後は結構すんなりといけた。
 
オリンピックをテレビで観るとどうしてもスター選手に目が行きがちですが、
その会場運営をしている方々、、、
例えばマラソン選手に飲み物を渡したりとか、飛距離を測ったり等々。
そういう普段フォーカスされない人達にもフォーカスしているのが新鮮だった。
 
あと、競技自体も自分の好きな競技やわりと派手?な競技しか観ない人が
僕を含めてほとんどだと思うんだけど、
あまり興味がなかった競技についても知るいい機会になった。
 
競歩」はただひたすら歩くだけだと思ってたし、
その姿はちょっと滑稽にも思えるんだけど(超失礼でスミマセン)、
実際は結構ルールが厳しく、過酷な競技らしい。
 
「射撃」も全然知らなかったけど、
6時間かけて120発の弾丸を300m離れた的に向けて撃つんだとか。
昼飯持参。
そのお昼を選手が一人で食べてる姿とかも映し出されるんだけど、
その画がすごく良くて、、、
孤独な戦いなんだな〜。
 
バレーボールのチャプターも良かったな〜。
かつて日本女子バレーボールが「東洋の魔女」と恐れられていたことは
勿論知っていたんだけど、
実際の映像ってあんまり観たことがなくて。
その優勝シーンが映し出されているのが興味深かった。
 
こんな感じで、僕にとっては新しい「視点」を与えてくれる作品でした。
まぁドキュメンタリーってそういうものか。

まとめ

正直ちょっと長いし、「面白い!」という感じではないんだけど、
教養として観ておいて損はないかな。
2020年の東京オリンピック目前ですしね。
機会があれば是非観てみてください。
それでは!