Viva la music!!

作曲家の日々のぼやき

映画【カメラを止めるな!】はクリエーターへの愛に溢れている【ネタバレ】

はじめに

話題の映画。

ようやく観ることが出来ました。

結論から言うと、とても良い映画でした。

作曲家や映像作家の人達が観たら、絶対損しない映画。


映画『カメラを止めるな!』予告編

 

噂の冒頭の40分。

確かにワンシーン・ワンカットは凄いんだけど、

「えw!このクオリティーで大ヒットw?」

おいおいwと思うシーンが多すぎて、

ちょっと観るのを途中で止めてしまおうかと正直迷ったw

 

でも止めなくて正解。

このシーンが終わってからがある意味本番だった。

いや、危ない危ない。

ざっくりまとめ

後半の60分は冒頭の40分に対する伏線が次々に回収されていく。

その脚本と演出はお見事としか言いようがない。

個人的には制作現場の描写がとても良かった。

 

何でも事務所を口実に演出NGを言い渡す女優

拘りが強くて監督に意見する俳優

とにかく「仕事」として終わらせようとするプロデューサー等々、、、

まぁキャラが濃い人達が集まっているんですが、そこがリアリティーある。

 

音楽業界もそうですが、ちょっと変わった人達が多い。

他に漏れず、僕も「変わっている」とはよく言われます。。。

 

ただ僕が言いたいのは、

変わっている人達が悪と言っているわけではなくて、

そういう人達をまとめあげて創っていく

これこそがプロの制作現場。

勿論、多分にデフォルメされているけどリアル

 

そして撮影現場で次々と起こるトラブル。

これも音楽業界と一緒。

譜面がミスってるとか、Rec中にPCがフリーズとか、

「あるよね〜、いくら準備しても事故って起こるよね〜」

と一人で頷きながら観てしまった。

 

それでも、悩み抜いて、ジタバタして、寝る暇惜しんで、

己の限界まで作品ととことん向き合って、

作品を創り上げた時の爽快感。

 

そんな創り手としての至高の喜びが、

画面を通り越して、観ているこっちにまでも伝わってくるラストシーン。

とても元気をもらえました。

こういう映画を見るとやる気になる。 

さいごに

作曲家だけでなく、

是非、物創りに関わる全てのクリエーターの方々に観てもらいたい映画です。

きっとモチベーションが上がるはずです。

エンドロールでも、本物の裏方STAFFさん達を映しているのも愛を感じる。

良作でした。

No Music No Life