Viva la music!!

作曲家の日々のぼやき

【映画】『最後のマイ・ウェイ』レビュー(ネタバレあり)

フランク・シナトラの代表曲の一つ「My Way」の共作者であり、
1960〜70年代に絶大な人気を博したポップスターである
クロード・フランソワ」の伝記映画。
フランスのシャンソン歌手であり、
作曲・作詞・プロデューサーもこなす才能ある音楽家だ。
 
いや、凄いね~。やることなすこと常人離れしている。
勿論、デフォルメされてる部分もあるんだろうけど、
彼がどういう人間だったのかは凄く伝わってくる。
まぁ、一言で言えば最低な野郎。笑
自己中で傲慢で女好き。その反面、異常な程の嫉妬心と神経質も持ち合わせている。
 
仕事に熱中して彼女をほったらかしにしたかと思えば、
恋人に振られてはもの凄く落ち込んだり、
自分の恋人であるアイドルが世間から注目されると機嫌が悪くなったり。。。
 
私生活では当然のように結婚と離婚を繰り返していた。
一言で言い表すのは難しい、所謂芸術家タイプだ。
 
それでも、やはり彼はタフだなと思う。
「My Way」というあれだけの名曲を描き下ろす才能があるのは勿論、
世間の新しい波をキャッチし、
巧みに自分に取り込んでいた。
だからこそ、命を落とすその日までポップスターであり続けていたのだろう。
かくいう僕も彼の名前だけはかろうじて知っていたが、
正直「My Way」に原曲があることは知らなかった。
どうやらポール・アンカがテレビを通じて原曲を聴き、
新たな英語詞をつけて、それをシナトラが歌ったという経緯らしい。

おわりに

歴史の中でこういう風に埋もれてるこういう人なんて一杯いるんだろうね。。。
AppleMusicにクロード・フランソワが歌ってる音源がたくさんあったので、
しばらく聴き込んでみようかな。
音楽好きだったら、観ておいて損はないと思います!
自粛中ですし、良かったら是非!